Memo

デジタルと建築と音楽

Post_001

171215

 

 「人」に興味がある。惹かれるものをみたとき。それがそこに人の手を感じるようなものだとしたら、カタチが作られる過程というよりは、人が、モノに温かみを足していくシーンの重なりに想いを馳せる。温かみ。古臭いのかもしれないけれど、人と人の間にたしかに存在する。人は、それぞれが波長を持っていて、干渉し合うところの話だろう。むかし、天草のエジソンと呼ばれた発明家に、人はエネルギーを抱えている、という話をされた。右手の親指と人差し指で輪っかを作り、誰かにそれを引き離してもらう。普通ならば、輪っかは崩れる。そこにもう1人が輪っかを作っている人間に指をさすとどうだろう。なぜか輪っかは崩れなくなるのだ。波動エネルギーだ、と彼は言った。人は皆エネルギーで出来ているんだ、と。指をさすだけでエネルギーを伝えられるなら、きっと想いを込めた作られたモノにはもっと、もっとたくさんのエネルギーが詰められるのだろう。波として存在するそれは、時間を超えて僕の指先に着地する。「ヒト」に興味がある。それは、つながりのカタチを探索する、僕の根源とも言えるのかもしれない。